お遍路用品
お遍路身支度ガイド
お遍路を始めたい!でもお遍路用品は何を揃えればいいの!?という相談をよく受けます。下の絵はお遍路さんの一般的な姿ですが、全て揃える必要はありません。
車遍路、歩き遍路、自転車遍路など廻る方法や納経するしないなど、お遍路スタイルは人それぞれです。 必要なものもご自身のスタイルにによって変わってきますので、必要なものをご用意ください。
菅笠 | 日除け対策や、雨具としても活用できます。一般的には梵字が前になるようにかぶります。帽子と違いお堂や僧の前で脱がなくてもよい。 | |
白衣 | 袖付きを白衣、袖なしを笈摺といいます。白衣にご朱印を受ける方は着用するものとは別に判衣を用意しましょう。周囲にお遍路さんだと認識してもらえるのと同時に薄暗い中でも目立つので交通安全効果も。 | |
数珠 | 真言宗の数珠は煩悩の数である108個の珠が連なっているものですが、家の宗派のものでもよいでしょう。 | |
持鈴 | 魔除けのために服やカバンにつける鈴。 | |
頭陀袋、さんや袋 | 線香やローソク、納経帳、経本等お参りに必要な物をいれます | |
輪架娑 | 霊場参拝の正装具で白衣の上から首にかけます。色や柄も様々です。 | |
金剛杖 | お大師さまの化身とされる。歩き遍路では身体の負担を軽減してくれる役割も。橋の上では杖をつかない慣習があります。 各霊場に杖置き場が設置されていますので、他の参拝者の杖と間違えないよう目印をつけておくといいでしょう。 | |
納札 | 参拝の証に奉納する紙の札。巡礼回数によって色が異なります。1~4周白色、5~6周緑色、7~24周赤色、25~49周銀色、50~99周金色。 | |
納経帳 | 参拝の証として御朱印をいただくための帳面。霊場の絵が入ったものから小さいものまでサイズや色、表紙の柄も様々。 | |
経本 | お経が書かれている本で読経するときに使用する。 |
用語集
知っておきたいお遍路用語!
同行二人 | 常に「弘法大師と一緒」という意味。一人遍路でも弘法大師とともに歩き修行をし、見守ってくれていることを表す言葉。 |
お接待 | 地元の方がお遍路さんに食べ物や飲み物など対して施しを行うこと。お接待を受けた時は有難く受け取り、納札を渡すのがマナー。 |
順打ち | 札所を1番札所霊山寺から順番に参ること。 |
逆打ち | 「順打ち」とは反対に、88番札所大窪寺から逆に参ること |
区切り打ち | 札所を数カ所に分けて巡礼すること。 |
一国参り | 徳島、高知、愛媛、香川をそれぞれ一国ずつ区切り、全行程を4回に分けて巡拝すること。自分のお好みの県から巡るのもいいですね。 | 先達 | 四国霊場を何度も回っている経験者。初心者の巡礼者を導く、お遍路のガイドさん。 |
結願 | 四国八十八ヶ所すべての札所を巡礼し終えること。 |
お礼参り | 無事に巡拝できたことの報告とお礼に打ち始めの札所へ参拝すること。四国遍路では更に高野山奥ノ院に参拝することが多い。 |
善根宿(ぜんこんやど) | お遍路さんを無償で自宅に泊めること、またはその宿のことでお接待の一つ。 |
遍路ころがし | 急な坂道のある難所。11番藤井寺から12番の焼山寺。21番太龍寺へ至る道、80番国分寺から81番白峯寺へ向かう急坂などが知られている。 |
■更新日:2020/03/10